— PAIRING
土地の酒と土地の肴
その土地の酒とその土地の食。最良のペアリング
— RECOMMENDED COMBINATIONS
SAKE
越乃寒梅 白ラベル
× FOOD
のどぐろの塩焼き(新潟)
淡麗辛口が脂の乗った白身を洗い流す
SAKE
田酒 特別純米(青森)
× FOOD
いちご煮(うに・あわび)
豪華な海の旨みと純米の旨みが重なる
SAKE
鍋島 純米吟醸(佐賀)
× FOOD
呼子のイカ刺し
透明感のある吟醸がイカの甘みを引き出す
テロワールという思想
ワインの世界で生まれた「テロワール」という概念——土地の風土(気候・土壌・地形・人)が産物の個性を決定するという考え方は、日本酒にも完全に当てはまる。その土地の水・米・気候・文化が、その地の酒の味わいを決める。そしてその土地で育つ食材は、同じ水・土・気候から生まれている。だから「土地の酒は土地の食に合う」のは、必然だ。
新潟——淡麗辛口と海の幸
越後山脈の雪解け水が育む新潟の淡麗辛口は、日本海の豊かな海の幸と完璧に合う。のどぐろ・カニ・ホタルイカ——どれも脂や旨みが豊かな魚介類で、スッキリしたキレのある辛口酒が口をリセットする。越乃寒梅や久保田を、新潟の港町で飲む体験は格別だ。
青森——濃厚な純米と豊穣の海
「いちご煮」(ウニとアワビの吸い物)という豪奢な郷土料理は、田酒や陸奥八仙のような旨味豊かな純米酒と合わせたい。磯の香りと米の旨みが重なり、青森の海の豊かさが一椀と一杯に凝縮する。
京都・伏見——繊細な酒と京料理
伏見の「女酒」と呼ばれるやわらかな酒は、繊細な出汁を使う京料理と理想の関係にある。湯豆腐・京野菜の炊き物・懐石の小品——どれも伏見の酒の「引き算の旨み」と共鳴する。
九州——力強い酒と醤油文化
佐賀の鍋島や福岡の庭のうぐいすは、フルーティで旨味豊かなスタイル。九州は甘い醤油文化圏で、刺身・焼き鳥・もつ鍋——濃い味の料理に旨口の酒がよく合う。地元の九州産米と水で醸した酒は、九州の食卓に最もなじんでいる。
土地を旅することがベストのペアリング体験
最も正直なペアリングは、その土地で、その土地の酒を、その土地の食材で飲むことだ。酒蔵巡りの旅で、蔵人が勧める地元の肴と酒を合わせる体験——それは情報でも知識でも再現できない、風土の味だ。
— OTHER PAIRINGS