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— COLUMN / 酒蔵紹介

十四代——幻の酒が変えた日本酒の概念

山形県村山市の高木酒造が醸す「十四代」は、なぜ入手困難な伝説の酒になったのか。

2026年3月2日

「十四代」を飲んだことがあるか——その質問に答えられる日本酒ファンは限られている。山形県村山市の高木酒造が醸すこの酒は、現在の日本酒プレミアム化の象徴的存在だ。

1616年創業の老舗が起こした革命

高木酒造は1616年創業という400年以上の歴史を持つ蔵だ。「十四代」という銘柄名は現当主・高木辰五郎氏が14代目であることに由来する。この銘柄が注目を集めるようになったのは1990年代後半のこと。従来の淡麗辛口一辺倒だった日本酒の世界に、フルーティで豊かな甘みを持つ革命的スタイルを持ち込んだ。

フルーティの先駆者

十四代の酒は、吟醸香が際立ちつつも米の甘みと旨みが豊かで、余韻が長い。この「フルーティで旨い」スタイルは、当時の日本酒界には存在しなかった。多くの蔵がこのスタイルに影響を受け、現代の山形・東北の銘酒群が形成されていった。

入手困難な理由

十四代は生産量が少なく、正規の酒販店での販売のみに限定されている。定価で入手できること自体が幸運とされ、酒販店の「抽選」や「会員制」での提供が一般的だ。プレミアム価格での転売も多発しており、正規価格で味わうことが最上の入手方法だ。

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