— COLUMN / ガイド
日本酒の利き酒——テイスティングの基礎
見る・嗅ぐ・味わう。プロの利き酒師が実践する評価の方法を日常に。
2026年2月27日
利き酒(テイスティング)は専門家だけの技術ではない。基本的な方法を知り、意識して飲むだけで、日本酒の理解が格段に深まる。
見る——色と透明感
まず酒を白い背景(白紙でよい)を前に傾け、色を観察する。新酒は無色透明、熟成が進むと淡い黄色・琥珀色に変わる。にごり酒は白濁、古酒は深い琥珀色。色から熟成度と製法の手がかりが得られる。
嗅ぐ——上立ち香と含み香
グラスを軽く回し、鼻を近づける「上立ち香(うわだちか)」と、口に含んだ後に鼻から抜ける「含み香(ふくみか)」の二段階で香りを評価する。フルーティ(吟醸系)・米の香(純米系)・乳酸系(生酛系)・熟成香(古酒)などのカテゴリで表現してみよう。
味わう——甘み・酸・旨み・苦み・渋み
口に含み、甘み・酸度・旨み・苦み・渋みのバランスを確認する。飲み込んだ後の余韻(後味)も重要な評価ポイント。キレが良い酒は後味が短く、旨口の酒は余韻が長い。
温度を変えて試す
同じ酒を冷・常温・燗で試すと、温度によって香りと味が変化する様子が体感できる。これが日本酒の多面性を知る最良の実験だ。
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