— COLUMN / 文化・歴史
世界へ向かう日本酒——輸出と評価の現在地
ニューヨーク・パリ・ロンドンで評価される日本酒。輸出拡大の現状と課題。
2026年2月25日
日本酒の輸出額は2010年代から急速に伸び、2023年には過去最高を更新した。ニューヨーク・ロンドン・パリ・香港・シンガポール——世界の主要都市で日本酒は「世界のプレミアム飲料」として認知されるようになった。
輸出量の変化
2022年の日本酒輸出量は2012年比でほぼ3倍以上に増加した(財務省貿易統計)。輸出先トップはアメリカで、次いで中国・韓国・香港・台湾が続く。欧州では特にフランス・イギリスでの需要が伸びている。
国際品評会での高評価
ロンドンで開催されるInternational Wine Challenge(IWC)「SAKE部門」は、日本酒の最大の国際品評会だ。福岡・佐賀・奈良・山形の蔵が「チャンピオン・サケ」を受賞し、世界的な注目を浴びた。この評価が輸出拡大の大きな追い風となっている。
海外での日本酒文化
ニューヨークには獺祭が「DASSAI BLUE」というブランドでアメリカ産の日本酒を醸す蔵を開いた。また南部美人・今西酒造など、海外展示会への積極参加で認知度を高めた蔵も多い。
課題——冷蔵輸送と現地理解
日本酒の最大の輸出課題は、繊細な酒質を保つ冷蔵輸送の確保だ。また現地でのサービス温度・保存方法への理解を広める教育も必要だ。ソムリエのように日本酒を語れる「日本酒エキスパート」の育成が急務となっている。
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