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— COLUMN / 文化・歴史

季節と日本酒——旬の酒を楽しむ暦

しぼりたて新酒から夏の生酒、ひやおろしまで。四季を通じた日本酒の旅。

2026年3月8日

日本酒には四季がある。同じ蔵の同じ銘柄でも、季節によって異なる顔を見せる酒がある。一年を通じて「旬の酒」を追いかける楽しみは、日本酒の大きな醍醐味の一つだ。

冬——しぼりたて新酒の季節(12月〜2月)

日本酒の酒造年度は7月から翌6月まで。冬に仕込まれた新酒が12月頃から出始める。「しぼりたて」「新酒」「あらばしり」——フレッシュで若々しい酒は冬の特権だ。荒々しさの中にある生命力が、この季節の酒の魅力だ。

春——花見酒と春の酒(3月〜5月)

春の陽気に合わせ、爽やかで軽快な酒が増える。「春鹿(奈良)」「桜花吟醸(山形)」など、春を名前に冠した酒も多い。山菜との相性が良い辛口純米も春の定番だ。

夏——生酒と冷酒(6月〜8月)

夏は日本酒の消費が落ちる季節だったが、近年は冷やして楽しむ生酒・夏酒が充実している。低アルコール(12〜14度台)の夏向け酒も増え、冷たい酒を楽しむ文化が定着してきた。

秋——ひやおろしと熟成(9月〜11月)

春に火入れして夏を越した酒が「ひやおろし」として出回る。半年の蔵内熟成で角が取れ、旨味が増した秋の酒は、秋の味覚(キノコ・松茸・さんまなど)と最高の相性を誇る。

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