— COLUMN / 酒蔵紹介
朝日酒造と久保田——新潟淡麗辛口の旗手
1830年創業の長岡の蔵が生んだ「久保田」ブランドの誕生と、現代まで続く革新の物語。
2026年3月4日
「久保田 萬寿」「久保田 千寿」——これらの名前を聞いたことがない日本酒好きはいないだろう。新潟県長岡市の朝日酒造が1830年に創業し、1985年に生み出した「久保田」ブランドは、日本酒の歴史を変えた。
久保田誕生の背景
1980年代、灘・伏見の大手ブランドが市場を席巻していた時代に、朝日酒造は「本物の地酒」を追求した。1985年に誕生した久保田は、当時としては革新的な低価格帯から高品質の特定名称酒のみに絞り込んだラインアップを展開し、地酒ブームを牽引した。
水と米へのこだわり
朝日酒造が使うのは、越後山脈の雪解け水が長い年月をかけて地中に浸透した信濃川水系の伏流水。この超軟水が、久保田の透明感のある淡麗な酒質を支えている。酒米は契約農家が育てる越後産の五百万石・山田錦を中心に使用する。
千寿から萬寿へ
「千寿」は日常の食中酒として、「萬寿」は特別な席のために——久保田はラインアップが明確なピラミッド構造を持つ。最高峰の「萬寿 純米大吟醸」は、長岡の水と技術の集大成だ。近年は「碧寿」「紅寿」など新銘柄も展開し、時代に合わせた進化を続けている。
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