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— COLUMN / ガイド

にごり酒の世界——白く濁る酒の魅力

「にごり」が生む甘みとコク。活性にごりから古酒にごりまで。

2026年3月13日

透き通った清酒とは対照的に、白く濁ったにごり酒は日本酒の中で独特の位置を占める。その濁りの正体と、多様ななにごり酒の世界を解説する。

濁りの正体

にごり酒は、もろみを目の粗いザルや布で粗く濾すことで、米の固形分(澱)を意図的に残した酒だ。この澱が甘みとコクの源となり、フレッシュな乳酸の風味を生み出す。

活性にごり酒

「活性にごり」は、瓶の中でまだ発酵が続いている酒だ。ガスが発生しており、開封すると勢いよく噴き出すことがある。冷やして静かに、斜めに栓を緩めながら開けるのが作法だ。微炭酸のシュワシュワした口当たりと生酒のフレッシュさが特徴で、冬から春にかけてが旬だ。

さまざまなスタイル

にごり酒には甘口から辛口まで幅がある。軽やかで甘いタイプから、しっかりコクのある旨口タイプまで、蔵によって個性が大きく違う。また「五段仕込み」などの特殊製法で甘みを強調したデザートタイプのにごり酒もある。

竹鶴のにごり酒

広島・竹原の竹鶴酒造が醸す「純米にごり酒」は、燗で真価を発揮するにごり酒の傑作だ。温めると甘みが増し、どっしりとした旨味が口を満たす。

食べ合わせ

甘口のにごり酒はフルーツ・デザート・スパイシーな料理に合う。辛口のにごり酒は揚げ物・焼き物などの油脂の多い料理によく合い、甘みが口をリセットしてくれる。

#にごり酒 #白濁 #甘口 #冬の酒