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— COLUMN / 酒蔵紹介

新政酒造——日本酒の革命を起こした蔵

秋田の1852年創業の蔵が、木桶・生酛・秋田産米100%で日本酒の未来を再定義する。

2026年3月3日

新政酒造は秋田市大町に蔵を構える1852年創業の蔵だ。きょうかい6号酵母(全国に頒布される清酒酵母の中で現役最古)の発祥蔵として知られるが、2010年代以降の革新的な取り組みで世界的に注目される存在となった。

佐藤祐輔氏の帰郷と革命

現蔵元の佐藤祐輔氏は2007年に東京から帰郷し、蔵を引き継いだ。彼が断行した改革は徹底的だった。「醸造アルコール・添加物を一切使わない」「秋田県産米のみを使用」「木桶仕込みの復活」「生酛への完全転換」——これらの「制約」を逆手に取り、唯一無二の酒を生み出した。

Colorsシリーズの衝撃

「亜麻猫(あまねこ)」「陽乃鳥(ひのとり)」「貴醸酒(ふた穂)」——新政のColorsシリーズは、それぞれ異なる製法・酵母・酒米で醸され、驚くほど多様な個性を持つ。白麹を使った「亜麻猫」の乳酸系の旨みと酸は、日本酒の常識を覆した。

木桶という選択

新政は現代の蔵では珍しく、仕込みタンクに木桶(木製の大桶)を使用する。木桶には前の仕込みの菌が棲み着き、その蔵固有の「蔵付き酵母」が育まれる。これは正にワインのドメーヌ哲学と重なる。

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